CR-V(シーアール-ブイ)は、本田技研工業が生産・販売しているクロスオーバーSUVである。
初代・2代目はシビックのプラットフォームを基に開発されたが、3代目からは北米専用車種アキュラ・RDXと共通の専用新プラットホームを使用し、18インチタイヤの装着を前提にした最適設計を行った結果、アコードと並ぶ動力性能を手にしたと言われる。いわゆる乗用車ベースのエンジン横置きSUVである。尚、全モデルで共通して全幅が1,700mm以上あるため、3ナンバーボディとなる。
駆動方式は基本的に4WDであるが、一部FFもある。
1995年10月9日にオデッセイに続くクリエイティブ・ムーバーシリーズの第2弾として登場した。SUVらしくコラムシフト(AT車)となっており、ウォークスルーも可能であるなど、居住性を重視したモデルであった。さらに、オフロードに重点を置いたSUVとは異なる都会的でスタイリッシュなエクステリアデザインや、その居住性、そして何よりも低廉な価格が評価され、好セールスを記録した。
この時代の乗用車としては非常に珍しいステッキ式パーキングブレーキを採用しているが、MT車はフロアシフトのため、ウォークスルーに適しているのはAT車である。
エンジンはB20B型 DOHC 2.0L(130PS)のみを搭載しており、動力性能は十分であったが、FFベースのスタンバイ4WDであるリアルタイム4WD(デュアルポンプ式)を採用していた為、後輪への駆動力の伝達がスロットルコントロールに対してリニアではなく(緩慢かつ唐突)、スタックからのリカバリーや低ミュー路の旋回でのコントロールは難しく、そのような場面の走行性能は酷評を受けた。しかし、CR-Vは過剰なオフロード性能を排して、基本的にシティユースというコンセプトで作られており、また、余程のオフロードや深い雪でもない限り問題ないロードクリアランス(最低地上高)を備えており、日常的な使用では特に他社製のスタンバイ4WD式SUVに劣ることは無い。
1997年10月のマイナーチェンジで、ABS/エアバッグの標準設定、AT制御の改良、デュアルポンプの改良、MT車の設定(145PS)等が行なわれた。当初は日本国内専用車として開発され、左ハンドル車の生産の予定はなかったが、北米ディーラーの要望から開発され、後に世界各国に輸出された。AT車は「スマートスケープ」、MT車は「アクティブスケープ」と呼ばれるようになった。同時に一部車体色の差し替えが行われた。
1998年12月のマイナーチェンジで、スペアタイヤ位置を背面から床下吊り下げに変更した新グレードの「フルマーク」を新設した。またそれにあわせて従来のモデルを「パフォーマ」とネーミングした。動力面ではMT車/AT車共にエンジン出力が150PSに改良され、VSA(ビークルスタビリティアシスト)装着車を設定し、衝突安全性能の向上策も実施された。また、FF車も設定された。
日本仕様はサイドアンダーミラーをプリズム反射を用いて、左側ドアミラーと一体化させたプリズムアンダーミラーを初採用、ドアミラーウインカーも標準化された。プリズムアンダーミラーは、デザイン上で最大の障害となる左前面の補助ミラーを廃止する為のアイデアである。
日本仕様の上級グレードはドアグリップと下部グリルのスリット部分がメッキ塗装を施している。(他の地域向けはドアグリップがボディ同色か黒色・スリット部分がグレードによってメッキ塗装されているか黒色になっている。)
欧州仕様にはR20A型 SOHC i-VTEC 2.0LやN22A型の設定もあり、多様なエンジンを搭載している他、エアウェイブなどに採用されている、スカイルーフ仕様が上級グレードで設定されている。
日本・北米他の仕様ではパーキングブレーキが足踏み式である。欧州仕様はMTが設定されている為、ハンドレバータイプとなる。
北米での需要の高まりを受け、2007年より米国オハイオ州・イーストリバティ(East Liberty)工場、メキシコ工場での生産を開始した。2007年より北米でのSUVのベストセラーとなっている。
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