ホンダ・DJ・1(ディージェイ・ワン)はかつて本田技研工業が発売していたスクータータイプのオートバイである。
DJ・1は1985年4月に発売開始。主に若者層をターゲットにした商品でデザインは曲線を多用したものになっており、ホイールベースも1,165mmとロング化されている。
エンジンはAF05E型空冷2サイクルエンジンを搭載し出力は5.2馬力。また標準車に加えて、インナーボックスを装備した「ウイングスペシャルエディション」も用意していた。
1986年3月には、排気系の見直しでエンジン出力を5.5馬力にし、サイレンサー付チャンバーマフラーやエアロアンダーカバーを装備したDJ・1Rを追加。
同年6月には第二種原動機付自転車扱いとなる56ccエンジンを搭載したDJ・1Lを追加。
同年7月にはRにファッションブランド「VIVAYOU」とのタイアップモデルとなるビバユーエディションと、標準車に新色を追加したDJ・1スペシャルを発売した。
1987年2月にはRのエンジン出力を6.0馬力に向上させ、同時に低圧エア封入式ダンパーや軽量アルミホイールを採用した。
1988年1月Rに変わってAF18E型空冷2サイクルエンジンを搭載したDJ・1RR(ダブルアール)を設定し、新シリンダーの採用で出力を6.8馬力に向上させ、フロントサスペンションは油圧式ダンパーを組み込んだテレスコピックタイプとなった。
DJ・1シリーズはこのRRをもって生産終了となり、後継モデルは引き続き6.8馬力の高性能エンジンを搭載した「G’(ジーダッシュ)」となる。