抜群の乗降性が魅力の5ナンバーミニバン
3列3-2-2シート7人乗りの5ナンバーサイズミニバン。絶版となったガイアの後継車にあたるモデル。アルファード、ウィッシュの流れをくむスポーティ路線のスタイリングが特徴。ポイントはパノラマオープンドアと呼ばれるセンターピラー内蔵の助手席側ドア開閉システムで、1890mmという大開口はリアシートへのアクセスも抜群だ。またトヨタ車のミニバンとして床下格納式のサードシートを初めて採用。エンジンは2Lと1.8Lで共に直4。組み合わされるミッションは2LがCVT、1.8Lには4ATと異なる。エアロパーツを装着したプラタナグレードも設定されている。
開発コンセプトは「柔(じゅう)・空間」。障子や襖(ふすま)のように、空間を自由に、柔軟に使えるクルマを目指したという。具体的には、助手席タンブルシート(ラウム)、チップアップ機構付セカンドシート(ポルテ)、後方床下格納機構付サードシート(トヨタ国内初)など既存の技術や新しいアイディアを盛り込み、多彩なシート機能を与えた。
片側ピラーレスのウィッシュ
構造的には「助手席側Bピラーを取り去ったウィッシュ」と考えると分かりやすい。実際、シャシーの前半分はウィッシュ系のプラットフォームであり、パワートレインの仕様もほぼ準ずる。これを機会にガイアはラインナップから消えるが、アイシスはガイアの後継ではなく、次世代ミニバンの手本となるまったく新しいミニバンである、とトヨタは説明している。
アイシス(Isis)とは、英語で古代エジプトの豊穣の女神の名前イシスから。広告キャッチフレーズは「Your Oasis "アイシス"」。生産拠点は関東自動車工業の東富士工場。販売は主に全国のトヨタ店で、目標台数は月間4000台だ。