カジバ(Cagiva )は、イタリアにかつて存在したオートバイメーカーであり、そのブランドである。
1950年にジョヴァンニ・カスティリオーニ(Giovanni Castiglioni )が金属部品製造会社として創業した。社名は創業者のイニシャルである「CA(カスティリオーニ)」と「GI(ジョヴァンニ)」、創立地ヴァレーゼのイニシャル「VA」をあわせたものである。
1978年に創立者の息子であるクラウディオ・カスティリオーニ(Claudio Castiglioni )とジャンフランコ・カスティリオーニ(Gianfranco Castiglioni )兄弟がアエルマッキを買収しオートバイ製造を開始。
1983年にドゥカティと提携し、その後資金難に陥ったドゥカティを1985年に買収、ハスクバーナのオートバイ部門を1986年に買収、モト・モリーニを1987年に買収、MVアグスタの商標権を1992年に獲得、CZを1993年に買収し、わずか10数年で巨大バイクメーカーに成長した。この時期にはロードレース世界選手権やダカール・ラリーといった積極的なレース活動を行ない、いくつかの成績も残している。
しかしオートバイ市場の競争激化などから経営危機に陥り、再建策のひとつとして1999年にドゥカティを売却。
その後MVアグスタのブランド復活とともに社名もMVアグスタグループと変更し、カジバはそのブランドとなった。
なお2008年にMVアグスタグループが販売不振を背景としてハーレーダビッドソンに買収されたことからカジバブランドもハーレーダビッドソンが所有することになったが、2009年にハーレーダビッドソンも業績不振からMVアグスタの売却を表明したことにより、カジバは2010年に創業者一族の元へ戻ることになった。