ホンダ・PS250(ピーエスにひゃくごじゅう)は、かつて本田技研工業が生産発売していたスクータータイプのオートバイである。
2004年6月に発売された。ホンダのNプロジェクトとして5車種目となる車両で、むきだしの丸太パイプで箱状に構成されるフレームは、往年の原動機付自転車「モトラ」のデザインを蘇らせるもので、4ストローク単気筒エンジンの出力は19馬力。
エンジンや車体のベースはフォーサイトであったが、注目すべきはシートアレンジで、前後にスライドができるようになっている点である。
当初のカラーは、トワイライトグレー×アクシスグレイメタリック・カムフラージュグリーン×ブラック・パロットイエロー×マットアクシスグレイメタリックの3色が販売されていた。
2005年12月にマイナーチェンジを受けたが、これにより北米で発売された Big Ruckus と仕様がほぼ共通化されることになり、ヘッドライトが角型1灯から丸型の横デュアルライトに変更され、ヘルメットホルダーの位置がタンデムシート横に変更された。このマイナーチェンジにより同社の原動機付自転車「ズーマー」と似ることになったため、ユーザーから「デカ ズーマー」と呼ばれるようにもなった。
またカラーリングはハーベストベージュ、ブラック、カムフラージュグリーンの3種類となり、フレームとボディは同色に塗装されている。
なお自動車排出ガス規制の強化により、2007年8月をもってベース車のフォーサイトと共に生産終了となった。後続モデルは現在のところない。