初代bBは2000年2月に発売され、独特のデザインと広い室内で人気を集めた。2005年12月に発売された2代目モデルは、初代モデルの良さを受け継ぎながら、好きな音楽とともに暮らしたいというユーザーの志向に合わせ、サラウンドDSP技術を取り入れた斬新なオーディオシステムを採用したことなどが大きな特徴。
上級グレード車は9スピーカーにより360度全周からサウンドに包まれる。プラットフォームは従来のヴィッツベースからパッソベースに変わり、外観デザインは従来のbBと比べても一段と悪っぽい雰囲気を持つものになった。インテリア回りは上記のオーディオシステムのほか、明と暗を際立たせるイルミネーションを採用し、リラックスできるまったりモードのシートアレンジを設定するなどした。全長はわずかに短くなったものの、ホイールベースは延長されて室内空間は十分な広さが確保された。
最小回転半径が4.9mと小さくなったのは取り回しで有利。搭載エンジンは1.3リッターと1.5リッターの2機種。平成17年基準排気ガス75%低減レベルを達成している。駆動方式はFFと4WDがあり、FF車には両方のエンジンが搭載されるが、4WD車は1.3リッターのみの設定だ。トランスミッションは全車とも電子制御式4速AT。
2006年6月には廉価グレードのSにもQバージョンを設定(FF車のみ)した。2007年8月にはウインカー付きのドアミラーを採用したほか、Qバージョンのスピーカーを11スピーカーとした。2008年10月には外観デザインをシンプルな標準スタイルとスポーティさを強調したエアロスタイルに分けて個性を明確したほか、バリエーションを整理して装備の充実化を図った。