三菱ふそうトラック・バス株式会社(みつびしふそうトラック・バス、英名: Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corporation)は、大型自動車(トラック・バス等)および産業用エンジンの製造会社。現在トラック業界で世界シェア首位である、ドイツの自動車会社ダイムラーの連結子会社。
ドイツのダイムラーグループの傘下である。海外での販売比率は高く、ダイムラーグループの中で三菱ふそうは現在、主にアジアを中心としたブランドとしてのポジションにある。2003年1月、三菱自動車工業からの分離・独立により発足した。また三菱グループ各社とも資本関係を含めた一定の関係を維持している。
社名の「ふそう」は、1932年当時三菱重工業の前身である三菱造船にて大型車事業を開始した時に社内公募により決定されたもので、日本の別称「扶桑」に由来する。いすゞと並ぶ、平仮名ブランドの少数派でもある。
2007年からUDトラックス(旧・日産ディーゼル工業)とバス製造事業において業務提携を行っており、両社間で部品単位や完成品単位でのOEM供給が行われていたが、UDトラックス側で製造してきた西日本車体工業が2010年8月をもってバス製造事業を終えたため、2010年10月現在UDトラックスのバスは三菱ふそうからのOEM車種のみとなっている。
なお、2009年8月よりUDトラックスとバス事業の統合に向け協議が進められていたが、2010年10月29日に統合に関する協議を打ち切り、これまで通り三菱ふそうでの事業続行とUDトラックスへのOEM供給の終了が発表された。
2006年3月1日付で、ふそう系販売会社36社のうち連結子会社販売会社である26社を統合して「26の会社」という扱いから「26の部門」という扱いになった。これによりふそう系販売会社は地域販売部門26部門と、地元資本会社10社の2つのグループに大別されるようになった。(地元資本会社10社の内、函館ふそう、神奈川ふそう、岡山ふそうの3社は三菱ふそうトラック・バス株式会社の持分法適用会社である。)
統合された26社は三菱ふそうトラック・バス株式会社本社の国内販売本部長直下の組織とされ、名称は「三菱ふそうトラック・バス ○○ふそう」に統一変更された(○○には旧社名の頭文字に含まれていた地域名が入る)。